エンサイ 真夏の葉物に最適
園芸研究家●成松次郎
イラスト:小林裕美子

エンサイは、別名を「アサガオナ」、または茎の中が空洞なので「クウシンサイ(空心菜)」とも呼ばれています。熱帯アジアに多く栽培されている高温多湿を好む野菜で、夏の栽培に適しています。サツマイモのように地面を覆い、つる先の柔らかい茎葉を摘み取って利用します。味が淡泊なので、肉やエビ、シイタケなどとの炒めものやごまあえに向きます。
[栽培時期] 高温性で発芽適温は25度前後、生育適温は25~30度です。10度以下では発芽・生育しません。主に初夏に種まきし、夏から初秋にかけて収穫します。
[品種] 広葉タイプと細葉タイプがあり、広葉タイプは葉がサツマイモに似てやや大きく、節間がよく伸びます。細葉タイプは竹葉に似て、若取りに適しています。広葉タイプでは、「エンサイ」(タキイ種苗)、「エンツァイ」(サカタのタネ)など、細葉タイプには、「なつサラダ」(フタバ種苗)、「スラらん」(タキイ種苗)などがあります。
[畑の準備] 植え付け(または種まき)2週間前に1平方m当たり苦土石灰100gをまいてよく耕します。1週間前に化成肥料(NPK各成分10%)200gと堆肥2kgを土とよく混合します。その後、畝幅70~80cm、高さ5~10cmの栽培床(ベッド)を作ります。
[種まき・植え付け] 種は皮が堅いので一晩水に漬け、吸水させてからまきます。発芽適温は高温のため、早まきはしないようにしましょう。
準備した栽培床に株間30cmとし、深さ1、2cm、1カ所3、4粒じかまきします(図1)。苗作りをする場合は、7.5~9cmのポリポットに3、4粒まき、本葉3、4枚になったら苗を植え付けます。

若取りを目的にする場合は細葉タイプの品種を使い、約1cm間隔に筋まきにし、本葉3、4枚までに株間4、5cmに間引きます。
[管理] 発芽後は本葉4、5枚で間引き、1本立ちにします。追肥は2週間置きに1平方m当たり化成肥料50g程度を施します(図2)。また、柔らかい葉を収穫するには灌水(かんすい)を十分行います。

[収穫] つるが40~50cm程度に伸びたら、株元5、6節を残し、つる先の20~30cmを摘み取ります。その後、脇芽が次々に伸びてきますので、同様に収穫します(図3)。

細葉タイプの若取りは、草丈25cm程度のとき、株元2、3節を残し、刈り取ります。数回収穫ができます。なお、秋にヒルガオのような白い花が咲きます。
※関東南部以西の平たん地を基準に記事を作成しています。
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