農業・食・レシピ

私の食育日記 <JA広報通信より>

お米好き

タレント・食生活アドバイザー●岡村麻純
わが息子はとにかくお米が大好き。「何が食べたい?」と聞くと、しらすご飯、おにぎりなど返答はお米です。うどん屋さんで食事をしても「ご飯は?」と言って2歳児にしてうどんとおにぎりを食べます。日本人としてお米好きは誇らしく思いますが、母としては、もっと野菜を食べた方がいいのでは、お肉をあまり食べていないのではと心配になり、おかずを強く薦めてしまいます。
しかし、かつて一汁三菜の食事が一般的だった日本では、1日の摂取カロリーの多くをお米から取っていました。1960年代ごろは摂取エネルギーの半分がお米からでした。これでは少し炭水化物が多くなってしまいますが、その後、貧しい時代を脱して肉などの欧米風のメニューも食卓に上り始めた1970年代ごろが日本人にとっては最もバランスの取れた食事だったとされています。
このころ、摂取エネルギーのうちの3~4割をお米から取っていました。その後、お米の摂取量は年々減り、現代のお米からの摂取エネルギーは約2割。パンやパスタなど、小麦粉を使ったメニューが増えたためでもありますが、なによりお肉や油物の摂取が大幅に増えたことが理由です。これは食が豊かになってきた証拠ではありますが、過剰摂取は栄養のバランスを崩し、生活習慣病へと結び付いてしまいます。生活習慣病が年々増え続ける様子を見ると、食が豊かなことがイコール健康的な食事とは言い難く、あらためて昔の食生活を見直すことも大切に思えてきます。
エネルギー摂取の3~4割をお米からと考えると、息子の好みはなかなかバランスの取れた食事内容に見えてきます。飽食時代であることを認識して、大好きなご飯のお供に、お魚、野菜、お肉など幅広く好きになってくれるよう献立を工夫していけたらと思います。
岡村 麻純(おかむら ますみ) 1984年7月31日生まれ。お茶の水女子大学卒。大学で4年間食物科学を学び、食生活アドバイザーなどの資格を持つ。
公式ブログ:http://ameblo.jp/masumiokamura/

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