私の食育日記 <JA広報通信より>
初めての1人で料理
食育インストラクター●岡村麻純
子どもが小さい頃から、キッチンにはいつでも自由に入れるようにしています。お手伝いのときもよく切れる包丁を使わせています。料理を身近に感じてほしいという気持ちと、揚げ物をしていたら熱くて危ないから近づかない、包丁も使い方を間違えたら手を切るかもしれない、そんな危機管理能力を自らの力で付けてほしいと思うからです。もちろん、息子は、包丁で手を切ってしまったことも、熱い鍋に触れてしまったこともあります。でも軽いけがであれば、経験が学びになるのではと、考えています。そのおかげかは分かりませんが、息子は料理をするときは、いつも真剣に集中しています。
そんな息子も6歳になり、今まで料理といったら、切る、混ぜるが中心だったのが、料理の工程や火の通し方にも興味を持ち始めました。そこで、先日、初めてゼロから息子に料理を託してみました。作ってもらったのは、もちろん定番のカレーです。まずは、キッチンに入る前に作り方をノートに書きながら一緒に確認します。息子が作り始めたら、私は何もしません。タマネギは涙が出るから切りたくないと妹に任せたり、ニンジンが大きくいろいろな形に切られているのにジャガイモはとっても小さかったり、炒める時間が妙に長かったり、見ている私は口を出したくなりましたが、ぐっと我慢。責任を持つところに本人にも新たなワクワクがあったようです。
料理は包丁や火を使うため、一歩間違えると大けがにつながります。いくら経験が大切といっても、痕が残るような大きなけがをさせるわけにはいかないので、子どもがキッチンに立つときは、私は作業をやめてじっと見守ります。ぎりぎりまで手は出さず、でももしものときにはすぐに危険回避をできるようにと緊張感があります。時間もとてもかかります。それでも、お家時間が増えてきた今年、子どもに可能な限りチャレンジさせてみたいと思っています。
岡村 麻純(おかむら ますみ) 1984年7月31日生まれ。お茶の水女子大学卒。大学で4年間食物科学を学び、食生活アドバイザーなどの資格を持つ。
公式ブログ:http://ameblo.jp/masumiokamura/
食育日記
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